表現(音色)のはなし

音楽に対する個人的な意見は恥ずかしくてあまり書かないのですがちょっとだけ。

私は音楽を演奏するとき、聴くとき、メロディーやリズム、技術よりも表現や音色に耳が傾くし、

心を動かされる音楽もまた、音色の豊かさや響きやメロディーに対するアプローチ、表現が心地よいと感じるものが多いです。

もちろん技術なくして納得のいく音は作れないと思いますが。

アイリッシュフルートを5年ほど演奏してきて、アイルランド留学中もずっと音色と ”自分のスタイル” について考えていました。

教わったことを真似して日々努力を重ねれば技術は向上されるし、装飾もリズムもブラッシュアップされていく。

でもずっと、これが”自分の音”!と納得のできる音は出せなくて。

日本に帰って来て、アイルランドでぱんくしてしまいそうな程に教わった事、感じた事、吸収したことを、

今度は1つ1つ自分なりに丁寧に解釈していく作業の中で、いつしか、あ、今出している音が好き!という感覚を得る事が出来てきました。

そしてそんな、自分の音色の大好き(笑)がつまっているのが、昨年リリースした、na ba na の音楽です。

na ba naはほとんどがオリジナル曲、伝統曲もアレンジが入っているので、アイリッシュの大切な要素の1つ、

ノリやリズムを強調せず聴かせることの出来る音楽だから、その分歌いたいように歌える、表現をコントロールすることが出来るのです。

さらにアイリッシュフルートの持つ柔らかくて温かい音色も存分に出す事が出来る。

これが純粋なアイリッシュのライブになると、ノリやリズムの役割がぐんと上がります。

リズムのために息を強く吹き込んだり、装飾を増やしたり減らしたり。しゃがれた音を混ぜてみたり。

そうした時に、それらの要素をキープしながら心地よいと思える音を出せるようになるのが今の課題です。

ダンスチューンのメロディーを聴かせるには、まずリズムが身体に染み込んでいないと音色を変化させるのも、

ちょっと歌ってみるにも、芯の部分がぶれて一気にアイリッシュらしさから離れてしまいます。うーん難しい。

さらに昨年フルートを新調したので、微妙な感覚のずれを修正するためにまた1から向き合わねばいけないなと、最近やっと覚悟できました。

心地よい音色を奏でられた時に、聴いている方にも同じ感覚を味わって頂けることが演奏者としての幸せだな、と今は思うので。

1つ1つのライブで、どんな変化があるのか、見守って頂けたら嬉しいです。^^

さて、今年1月の演奏は旅が多くなりそうです。名古屋、松本、栃木、いわきと続きます。
詳細は随時更新してゆきます。まずは名古屋。

*1/10(日) Irish Traditional Music Live
18:00 Start 投げ銭
  @Shamrock 名古屋市中区栄15−14 モモタロウビルB1F 地下鉄6番出口伏見駅すぐ
 フィドル: 住友薫 フルート : 須貝知世 ゲスト : ギターヒカル

昨年からご一緒している、フィドルの住友さん、ギターヒカルさんと初めてのトリオライブ。
どんな化学反応がおこるでしょう。楽しみです。お近くの皆様、ぜひ聴きにいらして下さい!

*1/16(土)松本市  1/17(日)長野市 永田太郎くんとデュオ   詳細もう少しで!

*1/18(月)
Tea KAT(Piano Trio)
@赤坂G’s bar
20時、21時、22時からそれぞれ30分ステージ
入れ替えなし
投げ銭制
-Tea KAT-
吉田貴博(Dr)
角高明(Ba)
山本佳祐(Pf)

-ゲスト-
須貝知世(Irish flute)

*1/23(土)宇都宮市 1/24(日)いわき市小名浜Cafe Urulu   
  na ba na のプチツアー第一弾。詳細のちほど

 

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表現(音色)のはなし への1件のフィードバック

  1. Yoko Koshin より:

    知世さん、10日是非伺います!! やっと再会が実現しそう。お会いできるのを楽しみにしています。

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